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編集プロダクションの業務内容とは?(編プロの営業編・その6)

編集プロダクション ロックスターのコラムです。

コラム:編集プロダクションの業務内容とは?(編プロの営業編・その6)

ジャンル:編集プロダクションの業務内容


なぜ編プロはこれほどまでに、経費の節約や効率の良さにこだわるのでしょうか。

それは出版不況の現在、出版社から本1冊に対して支払われる制作費がひじょうに限られたものになってしまったからです。加えて編プロが受け取ることができる報酬は、たいてい1冊幾らの買い取り式です。

印税ではないのです。ですから編集プロダクションの経営者にしてみれば本のクオリティーよりも、売れる本を同時に何冊作れるか、という点に熱くなってしまうのです。

頭を抱えてしまうほど売れなかったとか印刷事故を起こしてクレーム問題になってしまったなど、最悪の事態すら起こさなければ、出版社から責められることもありませんし、仕事が途切れることもありません。

要するに、3カ月で作った本の品質なんて、誰もあまり気にしていないということです。

表紙とタイトルでいかに読者を期待させて、売って、売って、売りまくるか。出版社も編プロも商売なので仕方ありませんが、そんな現実に失望して真面目に本作りをしていた編集者ほど、編プロを去っていくという悲しい現実もあります。

>>編集プロダクションの業務内容とは?(広告制作会社の営業編・その1)

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